2022年10月20日

22年10月の読んだもの

 

男は手と性器しか出てこないタイプの男性向けエロイラストを見たのですが


女キャラは可愛いんだけど、男の手が、女キャラと殆ど差がない、小さくてスラっとした感じで

なんかあんまりHじゃないな…と思いました


別に僕が手フェチとかそういうことじゃなくて

そこは、キャラの対比を大事に描くべきところじゃないのかと

百合でもなく、男キャラがショタとか中性的みたいな『あえて』の意図もなく、普通にモブ男×美少女でエロイラストを描くなら

男の手はゴツ目に浅黒く描くのが、やはり定石だと思う

そこにこだわりがあって描いてるならいいんだけど、その絵はただの手抜きに見えた



BLや百合が魅力的な理由の一つに、受けも攻めも魅力的という点がある

男女どちらかにしか魅力を感じていない人は、どちらかしか魅力的に描けないだろう

僕からすると、TL作品のヒロインはつまらないし、男性向けの男主人公なんていないのと一緒だ


最近気に入ってよく見ている男性向けエロ絵師の人は、ヒロインはむっちり爆乳!男はガチムチ巨根!!という作風で

男性向けジャンルながら、男体もとても魅力的に描かれている

というか多分男のエロも別垢で描いてるだろう


受け攻めどっちも魅力的というのは、片方だけ魅力的よりも、単純計算で倍魅力があるということになる

両方愛せる人は倍の魅力があるんだから、敵わないですね(バイだけになんつって)



普段は一所懸命を推奨しておいて、広いエロを褒めるのはブレているのではないかと思われるかもしれませんが

そういうことではなく、作品の中で『描く』と決めた物に対しては、こだわって追求してほしいんですよ

興味がないなら、徹底的に描かなければいい


即堕ち2コマを描くと決めたら、やはりオッサンのケツも頑張って描かなければいけない

オッサンのケツにこだわれないと思ったら、回避の方法を編み出すというのも、またこだわり

半透明にしてヒロインを透けさせる手法はよくありますが

この前見たエロ絵は、オッサンのケツ辺りにワイプ的な感じでヒロインの顔が表示されるという斬新な手法でした

種付けプレス描きたい気持ちと、オッサンに興味ない&美少女描きたい気持ちがせめぎあった結果です



荒唐無稽な欲望であっても、それを形にして成立させようとした時、かならず合理的な解決法が必要とされる

そうやって人は進み続ける

エロスがあれば、必ず真理に辿り着ける



話がズレにズレましたが、僕が言いたいのは

『描くならこだわれ、こだわりがないなら描くな』ということです

大して興味ないものを惰性で描く暇があれば、もっと自分のフェチを追求してほしい

多分、その方がおもしろい


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2022年10月10日

乳首の相対的価値

 

僕自身は乳首フェチではないんですが(男性の長い髪以外に、人体に特別な拘りはない)

乳首フェチの人は多い



個人的な見解ですが、乳首フェチは女性に多く見られる

つまり、女性の抱く、男性の乳首に対するフェティシズムです


男性も乳首は好きなんですが、『乳房の一構成要素』という捉え方が強い

乳首がどうこう以前に、まず男はおっぱいが好きすぎる

あるいは、ペニスの代替としての乳首という表現もある


乳首というあの小さい器官に対する偏愛という点では、女性作家の方がより深い傾向にある

乳首の一体何がお前を狂わせるんだ??という女性作家は多い


文章の構成が下手なのでもう答え言っちゃったんですが

女性には乳首以前に豊かな乳房があるので、どうしても乳房とエロスを分け合った結果、乳首の相対的価値は低くなる

男性には基本的に乳房の膨らみがないからこそ、胸部にぽつんと乳首だけが存在していて、乳首に価値が集中する

競合相手がいないからだ


中華屋にだってラーメン置いてあるけど、ラーメン屋のラーメンの方が格上みたいな雰囲気がある

なぜなら、ラーメン屋はラーメンで勝負しているからだ

親父がラーメンにすべての拘りを込めるように、乳首にすべてのエロスが込められている

そういう、一所懸命なフェティシズムが僕は好きだ

応援したい


しかしちょっと言わせてもらうと、女性向け作品は乳輪を軽視しすぎじゃないか?

男性作家の乳輪描写の細かさには驚かされます

乳輪のサイズや色がもう一つのフェチジャンルとして確立されているぐらいです

乳輪がCDくらいないと嫌だ、みたいな我儘はどんどん言っていくべきだ


女性向け作品では、男の乳首描写は人気があるのに、乳輪は殆ど無視されている

思うに、『乳輪と乳首は二つで一つ』という固定観念が強く、乳首と別に乳輪を描写するという発想がないんじゃないだろうか?

乳輪込みで乳首と言っているんだろう

でも、厳密にはやっぱり乳首と乳輪は別ジャンルだと思うな…

乳首と乳輪、それぞれ別の色や形状の個性がある

創作者のみなさん、男の乳輪描写にもたまには目を向けてみてはいかがでしょうか

女性向けにおける男乳輪はまだ手付かずのフロンティア、開拓者になるのは君だ



もう一つ

男のエロい乳首とは『女のように大きい』乳首なのか?


乳首物は大体そういうセリフが出てくる

もちろんそれは個人の好みなので、女のように大きい男のエロい乳首は、それそれで正しい

好きな物は好きで、それでいい

でも、それが乳首のエロさの絶対的基準だというような風潮はいただけない

男の小さい乳首には、小さい乳首ゆえのエロさがあるのではないか…

そこをもっと大事にしてもいいと思う…



男性が女性のおっぱいが好きで、その中の乳首も好きなのはよくわかるけど

女性がこれだけ男性の乳首が好きだというのは、とても興味深いことです

この小さな二粒に、どれだけ大きな夢が託されているのだろうか…

空に輝く星のように、小さいが確かに強いきらめき、感じたい


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2022年10月1日

22年9月の最近読んだのとか/ハート喘ぎの広がり

 

最近よく「だちゅん」という擬音を目にします

「どちゅん」に比べて粘着質な余韻を残し、より密着感が伝わってきて、また違った味わいがありますね




ペンのカントボーイの局部に鉛筆が刺さっている海外エロイラストを見ました


ペンの擬人化とかではなく、みなさんが知っているあの『ペン』にかろうじて表情と性器が付いているやつです

そして、性器に鉛筆が刺さっている

鉛筆の方はキャラクター化されることなく、ただの『鉛筆』として扱われている

僕にはこの二つに何の違いがあるのか全くわからない


まあプルートとグーフィーの扱いの違いもわからないしな…

キティちゃんも猫飼ってるし…


ペンの性別という概念がないのに、そこに更にカントボーイという概念を重ねてくる

固定概念を破壊してくるこの手法、現代のルネ・マグリットと言っても褒めすぎということはないだろう

エロ作家は、アーティストであると同時に哲学者なのだということを再確認しました

絵はあんまり上手くなかったです



韓国のエロイラストに、スタイル抜群の裸の美女がただ踊ってる、みたいな3DCG多いの、まあそうだよねぇ……ってなります


さて、2020年代のエロ小説トレンドといえば、ハート喘ぎ、モロ語・露骨系、男性向け表現ですが

「男性向け」と形容される割に、この表現法はBLや夢小説など、女性向け特有の表現だと思います


古き良きBL文体「花芯が震えて蜜を零す」とまでは行かなくても、いわゆる今までのBL小説に比べて、より露骨な表現というのはわかります

確かに男性向け作品は、もっと直接的に猥褻な語彙を使用していましたが、それでもやっぱり女性向け作品で言う「男性向け表現」とは違う気がします


ちょっと古いけど、男性向け露骨系だと、みさくら語とかでしょうか

露骨系説明喘ぎみたいな…


僕が小説を読んでいて、男性向けっぽいなぁと感じる表現は

凌辱・肛虐・恥辱

あたりですね


男性エロ作家、二字熟語使いがち説

露骨なエロの中にも、知性を感じさせたいという気持ちがあるのでしょうか

たまに、本当にそんな言葉があるのか?ってのも多いけど、漢字なら意味が伝わるからいいんだ



ハート喘ぎ、モロ語露骨系に話を戻しますと

これは圧倒的にBLシェア率が高く、次いで夢系だったのですが

最近では、TLや創作男女ジャンルでも見かけるようになってきたのが、一つ注目です

いわば、男性向け風BL風TLですね

TL界隈でも下品語がスタンダートになっていくのか、今後も目が離せません


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