陰毛の描写があるエロ小説がマイブームです
ディテールへのこだわりも勿論ですが、それ以上に、表現に対する作者の熱意
小説というのはキャラクターの心理描写に優れる一方、視覚的アプローチがないため、ヴィジュアル面でのエロスを描くのは難しい
こういった視覚的なフェティシズムをあえて文章で表現することに、物書きとしてのプライドを感じてしまいます
エロ小説は大好きだけど、小説だと表現が難しいなぁというジャンルは結構ある
獣人物は難しい
獣人と一口に言っても、ケモ度合いは人それぞれ
人間に耳尻尾付いた程度なのか、マズルがあるのか、手足は、性器は?
イラストならどのような獣人なのか見て感覚的にわかるけど、文章の中でそれを説明するのは難しい
獣人異種族ふたなりエロ小説とかになると、今どこに何が挿入ってるのかわからないまま雰囲気で読んでる
ファンタジックな以上性癖プレイも難しいよね
母体を通り越して胎児ごとやっちゃうみたいなのも、絵なら断面図で表現できるけど、文章で書く人はすごいなぁと思います
ここまでマニアックじゃなくても、「実際無理だけど、画的なインパクトで乗り切る」系の性癖は文章表現のハードルが高い
文章は絵よりもリアリティを強く求められる
最近一番難しさを感じたのは、性器改造物小説です
僕の知識不足と言ってしまえばそれまでですが、尿道が外に露出……!?とか、何かに切れ目を……!?みたいなのはさすがにちょっと頭の中で画が浮かばなかった
文献は調べましたが、参照画像(実写)を見る勇気がありませんでした
それが気持ちいいのかどうなのかもよくわからないし、ちょっと確認のしようがない
ピアス・真珠くらいまでが僕の理解の限界だ
あらためて、画像と文章には、説明能力に差があるのだな
イラストの場合、動物の体の構造や、性器改造の知識がなくても、目で見て「ああこういう状態なんだな」と楽しむことが出来るけど
小説、つまり文章の場合、読者の知識がない物に関して、作者が言葉通り説明しなければいけない
読者(あるいは作者)に求められる『知』のハードルが全然違うのだ
でもその難しさというか、どうなってんの??と考えさせられるのがエロ小説の面白さの一つ
読者にも考えさせる"間"というか、想像の余地を残すところが魅力ですね